想いの茸が出荷されるまで
「大切に大切に育てて、おいしいしいたけを全国の皆様に届けたい」、そんな想いを込めて作る「想いの茸」が出荷されるまでをご紹介いたします。じっくり、ゆっくり、丹精込めて作るその育て方に「想いの茸」のおいしさの秘密があります。
菌の接種
「想いの茸」の菌床は、現在、自社の菌床製造センターで作っている菌床を使用しています。
菌床とは、広葉樹のおがくずに、菌をうまく培養するための栄養体になる、酒かすやしょうゆかすなどと水を撹拌して固めたものです。
この菌床に、他の雑菌を除去したあと、しいたけ菌を接種します。しいたけ作りの中で一番重要で、大変な作業です。
ハウス搬入
しいたけは、ちょっとした刺激によって活性化してしまいます。
培養がすすまないうちに活性化が起こってしまうと、厚みのない、ぺらぺらのしいたけになってしまいます。搬入の時の温度差や、車の振動も刺激になります。
極力刺激を与えないように、細心の注意をはらって、ハウスの中の棚に並べます。
培養
接種した菌が、菌床にまわるまでの培養期間は、およそ3か月ほどです。
空気の温度や湿度を調整し、菌が菌床にまんべんなくまわるのを待ちます。
刺激を与えないように注意して行います。
発生
培養が終わった菌床の袋をはがして、発生にそなえます。
温度、湿度、散水を行うことが、発生管理には重要です。
温度は日中23℃、夜間15℃、
湿度は70%を維持し、散水は状態を見て行いますが、あまり水をかけすぎず、適度に行います。スプリンクラーによる散水などが刺激となり、しいたけが発生します。
この時にじっくりと時間をかけて育てることで、身の厚い、しっかりとしたしいたけを栽培することができます。
採取
発生したしいたけをサイズごとに採取します。
しいたけは、触るとその部分が黒くなってしまうので、いためないように、あまり触らずに採取します。
また、採取したしいたけは、いたみやすいので一列に並べて、お互い重ならないように注意しています。
出荷
採取したしいたけを梱包して出荷します。規格に合わせてトレイにのせ、エアシャワーでゴミや異物をとりのぞき、異物の混入がないか確認したあと、自動梱包機でパックします。
そして「想いの茸」となって全国のお客様のもとへ届けられます。